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ライフ #保険の罠

重要書類が2通の怪 告知めぐり主張対立 保険トラブル実例集3|大手生保編

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神奈川県在住の主婦・田中陽子さん(仮名・44)は、2016年12月に大手生保の女性営業職員から保険の勧誘を受けた。

この大手生保には、払い済み後も預けっぱなしになっていた保険があった。「それを使って新たな保険に入らないか」と営業職員は何度も田中さんに連絡してきていた。

勧められたのは、3年ごとに予定運用利率が変わる変額保険だった。入院保障などの特約が9個ついていた。

「大丈夫。うちの支部長、優しいから」

田中さんは「うつ病で通院している。条件緩和型(限定告知型)の保険以外は無理」と営業職員に伝えたという。すると営業職員は「大丈夫。うちの支部長、優しいから」と契約手続きを進めたのだという。その後まもなく電話があった。「だから大丈夫って言ったでしょ? 契約は成立したから安心して」。

保険契約の成立は17年1月1日だった。もらった書類の中には告知書が2通あったという。一つは16年12月30日付、もう一つは17年1月11日付だ(下写真。保険証券の作成日は1月17日)。

田中さんは告知書2通とも自分で書いた覚えがない。署名も自分の字に似てはいるが違う。しかも12月30日付の「気管支喘息(ぜんそく)」の文字は明らかに別人の字だという。

「これは何なのだろう。営業職員に確認しなければ」と思っていた矢先、田中さんはケガをして大学病院に救急搬送された。1月中旬のことである。7日間入院した。

4月になって身辺も落ち着き、ようやく営業職員に電話。入院給付金の申請をすることになった。

給付金は当然支払われるものだと思っていたが、8月になり、「告知義務違反により保険金は支払われない」と伝達された。田中さんは同意しなかった。すると「1月の新契約では給付金を払えないが、(新契約に引き継いだ)以前の保険からは払える。その準備はできている」と大手生保の幹部らが田中さんに告げたという。

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