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5大商社INTERVIEW③|伊藤忠商事 岡藤正広/鈴木善久 「好業績のときほど足元を見直せと自戒」

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「好業績のときほど足元を見直せと自戒」

社長在任時に伊藤忠商事の業績を大きく押し上げた岡藤正広・会長CEO。軒並み好業績を上げる商社の現状になぜか懐疑的だ。

おかふじ・まさひろ●1949年大阪市生まれ。74年東京大学経済学部卒業。同年伊藤忠商事入社。一貫して大阪で繊維の営業畑を歩む。2010年、社長就任。18年4月から現職。(撮影:尾形文繁)

──各商社の業績は過去最高を更新する見込みです。純利益1兆円という世界はありえますか。

社内で言っているが、景気がいいときはびっくりするほどよくなる。逆にちょっとのことで、何でこれだけ下方修正せなあかんのやということにもなる。もうそれは実力ではどうもならん。

今はすべてのコモディティ価格がハネ上がっている。だから業績も当然いい。でも利益1兆円とか、そういうようなことを考えだしたときがピークでそれからガクッと落ちる。ウチも今期純利益見通しを5000億円と言っているけど、次は6000億円、7000億円と行くと思ったら間違いや。あのときがピークやったなということが往々にしてある。

昔と違ってこれからは経営環境が一気に変わる。勢いのいい数字が出てきたときには、「足元は気をつけなあかん」と自戒している。

──今年、ユニー・ファミリーマートホールディングスの出資比率を引き上げました。

もともと商社が小売りをやるのはいいと思わなかった。でも去年の暮れにソフトバンクの孫正義さんに食事に呼ばれて、「50:50で一緒にファミマを買いませんか? 社長は伊藤忠が出していいから」と言われた。彼らはネットだけじゃなくリアルも欲しいと。これからAmazonなんかがそんな発想で来るなら、「やっぱりウチの会社です」とはっきり言ったほうがいい。それで買い増した。

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