ここでは、『会社四季報』のデータベースを活用し、専門商社の平均年収と増益率をランキング化した。集計対象としたのは、東洋経済独自の業種分類で「専門商社」や「卸売り」を含む111社。未上場企業は含まない。就職先や投資先を探すのに役立つはずだ。
平均年収ランキングの1位は、伊藤忠エネクスとなった。伊藤忠商事系のエネルギー商社で、売上高は1兆円超と業界首位。石油製品販売のほか、発電事業や家庭用電力事業にも基盤を広げている。
2位の兼松は羊毛貿易が祖業の老舗商社。戦後は事業領域を拡大し総合商社の一つに数えられたが、過度な不動産投資がたたって1990年代に経営危機に陥り、銀行の管理下でリストラを迫られた。ただ近年は、収益力のある食料・IT・鉄鋼の三つに主力事業を集約し、復活を果たしている。
3位は、別記事『知られざる専門商社の世界』でも紹介した化学品商社の三洋貿易。売上高は長瀬産業(5位)と稲畑産業(6位)の業界2強の約10分の1だが、高い利益率を背景に平均年収では化学品商社トップだ。総合商社(1200万~1400万円台)には及ばないものの、上位企業の平均年収は1000万円近い。
ニッチな商品で成長を続ける商社も
増益率ランキングは、本業の稼ぎを示す営業利益の前年比増減率を基準にした。1位になったのは紙卸の共同紙販ホールディングス、2位は衣料品卸のプロルート丸光だ。ランキングは3期平均の増益率で作成したものの、この2社を含め上位には過年度の営業赤字から業績を改善した効果の大きい企業が並んでいる。
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