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再建要請に隠されたよこしまな動機 シリアを破壊したプーチン氏

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どういう風の吹き回しか、ロシアのプーチン大統領がシリア難民の行く末を案ずるそぶりを見せている。8月にドイツのメルケル首相と会談した際には、難民が帰還できるようにと欧州連合(EU)にシリア再建支援を呼びかけた。ロシアの外交官も欧州各国を説得しに回っている。

アサド政権が国土の大半を制圧したことで、シリアの内戦は確かに終息に向かいつつある。だが、アサド政権軍は一時、敗北の瀬戸際にあった。イランとロシアの後ろ盾がなければ、巻き返すことなどできなかったはずだ。

アサド政権は自らが生き残るために、国に巨大な犠牲を強いた。国内で行き場を失うか、難民として国外に逃れざるをえなくなった国民は全人口の半分を上回る。住宅から病院に至るまで、あらゆるインフラががれきと化した。経済が砕け散ったのは言うまでもない。

過去半世紀で、一つの国家がここまでひどく破壊されたケースもないだろう。このような大惨事の責任が、アサド政権、および同政権を支援したロシアとイランにあるのは間違いない。

シリアの再建費用について、世界銀行は2017年に2250億ドル(約25兆円)と試算した。もう少し最近の別の推計では4000億ドル近くとされ、中には1兆ドルに迫るという試算も存在する。しかも、ここには犠牲者の命や難民の苦しみは反映されていないのだ。

プーチン氏がここに来て“ほほ笑み外交”を繰り広げるようになった動機ははっきりしている。巨額の再建費用を負担したくないのだ。ロシアはシリアを空爆し、人々の生活を破壊したが、国を立て直す義務などまるで感じていない。

一方、米国もシリア再建にはそれほど関心がない。実際、トランプ政権は過激派組織「イスラム国」(IS)から解放されたラッカなどの再建に充てる予定だった2.3億ドルの拠出を少し前に取りやめている。サウジアラビアに肩代わりさせようとしているのだ。

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