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周囲は悲観一色だったがうまくいったセブン銀行 安齋 隆 その4(全4回)

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あんざい・たかし●1963年日本銀行入行。98年に日本長期信用銀行頭取として破綻後処理に奔走。2001年にアイワイバンク銀行(現セブン銀行)社長、10年から18年まで会長。(撮影:今井康一)

日本長期信用銀行の頭取を辞めて、浪人しているときにアイワイバンク銀行(現セブン銀行)の話があった。イトーヨーカ堂副社長をやっていた佐藤(信武副社長)さんが、僕の家を訪ねたいと電話をしてきた。「うちは犬小屋ですよ」と僕は返した。話は「やはり銀行を作りたい」ということだった。

一方で僕は外資系金融機関からの誘いも受けていた。アイワイバンクと外資の両方の話を聞きながら、てんびんにかけたわけではないが実業という面ではイトーヨーカ堂の案のほうがいいかな、と。

でも、僕の周囲の金融界の人は「やめたほうがいい」で一致していた。うまくいかないと思ったからだろう。某三井系銀行の頭取は「帝国ホテルで待っているから来てほしい」と言う。会うと「安齋さん、やめたほうがいいよ、傷つくだけだよ」と。東京三菱銀行元頭取の三木繁光さんも、相談すると「あなた、うまくいかないと思う」とアドバイスしてくれた。

何度かイトーヨーカ堂の本店に通い、話を聞いた。鈴木敏文さんが出てきたのは3回目だった。グループの役員から説明を受けていると部屋に突然入ってきて「安齋さん、勉強やめ! 握手だ、握手だ」。そんな握手で就任が決まった。

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