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井上ひさし氏に学ぶ日本語の技法(3) 外来語で済まさず和語で使い分ける

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

井上ひさし氏は、日本語における外来語の用い方について注意を促す。具体的には、新聞記事を引用してこう論じる。

〈昨日の朝日新聞の夕刊から、めぼしい外来語を拾ってみたら、次のような結果になりました。セーフガード、クラフツマンシップ、プロジェクト、リフォーム、メンテナンス、ワインクーラー、オータムカレッジ、「チリ産キウイフルーツのプロモーション活動」、「JR目黒駅にレストランやショッピングフロアが入った駅ビル『Hilltop Garden MEGURO』がオープン」(以上、朝日新聞二○○一年十月二十五日付夕刊)

セーフガード。これは皆さん、意味をご存じでしょう。おそらく、七割か八割の方はご存じだと思います。緊急輸入制限措置という、WTO(世界貿易機関)でも認められている政策ですね。つまり、中国産のネギとかブタ肉などが、日本のものよりもはるかに安いので、結局日本の地場産業がつぶれていく。そういうときには輸入を制限してもいい、という制度です。

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