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政治・経済・投資 #歴史の論理

中国の「特色ある」シンクタンクを考える 知識人を統制するシステム

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  • 岡本 隆司 早稲田大学教育・総合科学学術院教授

INDEX

過日おこなわれた研究会で、中国のシンクタンク事情を考察した報告があった。田舎住まいで縁遠いながらも、シンクタンクにまったく関わらないこともないため、報告はたいへん興味深く、半ば興奮して聴き入った。

シンクタンクというのは、公共政策に対する調査・分析、そして立案・助言をおこなう団体だから、もちろん政府の政策に関わるトピックが多い。すぐ思い浮かんだのは、知り合いもいる中国社会科学院であり、類した機関も少なくない。報告レジュメには、大学の「研究院」をはじめ、おなじみの名前も並んでいる。

筆者の専門についていえば、中国語圏はさすがに日本とちがって、歴史をたいそう尊重しているので、たとえば官製シンクタンクの中国社会科学院に、近代史研究所などが存在する。けれどもやはり、目前喫緊の政策には直結しないためか、目立つ存在でもない。

増えるシンクタンク

そのあたり、日中に大差はなさそうである。だから中国のシンクタンクを深く考えたことはなかった。何とはなしに、日本や欧米諸国にあるようなシンクタンクが、中国にも普及していると思い込んでいたのである。ところがくだんの報告で知った実情は、ずいぶんちがうものだった。

中国でもここ数年の間に、シンクタンクの役割は大いに重視されている。その数も増えこそすれ、減ってはいない。

内訳をみると、圧倒的に官製シンクタンクが有力であり、純民間のシンクタンクは存在しにくい情況だという。独立性が高い、とりわけ資金を外部・海外から仰いだりするものは締め付けが厳しい。ウェブサイトの閉鎖に至ったものもあるそうだ。これでは、どうも日本や欧米と同列に論じるわけにはいかない。

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