西鎌倉は神奈川県鎌倉市の西部に位置する、鎌倉・湘南地区を代表する高級住宅地である。西鎌倉1丁目から4丁目までに1527世帯、3723人が住んでいる(2018年1月時点)。
西鎌倉という名称が使われるようになった歴史は意外と浅く、かつては鎌倉市の津村・腰越地区の一部だった。付近は「赤羽」あるいは「初沢」と呼ばれていたが、今は「赤羽」という名の交差点とバス停が残るのみである。
山林が生い茂る丘陵地を宅地用に造成したのは西武不動産だった。1962年から造成が行われ、65年より分譲を開始。その際、新住宅地の名称を「西鎌倉」としたのだ。ちなみに西鎌倉の南側に位置する「鎌倉山」の名称も分譲に伴ってつけられた。
西鎌倉は街の中央を貫く西鎌倉並木通りに沿って、街区が整然と整備されている。1区画の敷地面積は100坪程度を確保しており、温暖な鎌倉・湘南地区にあって良好な住環境を保っている。
分譲当初の交通手段は、JR大船駅や藤沢駅に接続するバス便のみだった。しかし、70年に湘南モノレールが開通。西鎌倉駅、または片瀬山駅から徒歩圏となって人気に火がついた。
首都圏の人口が急増し、郊外に街が無秩序に拡大する“スプロール化”が進む中、西鎌倉は「あこがれの住宅地」となっていった。
全国的に地価が激しく上昇した88年には、公示価格が坪当たり141万円を記録。1区画100坪の敷地で1億4000万円もの評価となった。当時は公示価格の倍程度で売買が行われていたので、建物付きでは3億~4億円の価格となり、西鎌倉というすてきなネーミングとも相まって、高級住宅地としての地位を確立した。
この記事は有料会員限定です
残り 692文字
