タワーマンション(タワマン)という言葉が頻繁に使われだしたのは、いつ頃だろうか。実は「タワマン」という言葉の定義は存在しない。不動産経済研究所は20階建て以上のマンションを「超高層マンション」としてデータ集計を行っており、この定義を使えば、2004〜16年に首都圏(1都3県)で供給されたタワマンは573棟17万7850戸に及ぶ。同期間に供給されたマンション戸数の実に4戸に1戸がタワマンということになる。
タワマンと聞いて真っ先に思い浮かぶのが東京湾岸エリアだろう。その中でもタワマンが林立するイメージが強いのは江東区豊洲だ。
豊洲は1923年の関東大震災後、がれきを処理するために埋め立てられたエリアである。その後、昨今の豊洲新市場問題でも話題に上った東京ガスの工場など、多くの工場や倉庫が立地した。97年の大都市法改正に伴う容積率の引き上げや円高を背景に工場が海外に移転したことで、「タワマンの街」へと変貌を遂げた。
交通は東京メトロ有楽町線の豊洲駅またはゆりかもめの新豊洲駅から都心にアクセスできる。本誌2017年12月9日号「駅・路線格差」に掲載された「駅の乗降人員の増減率ランキング」(16年)によれば、豊洲駅は5年前比で34.9%伸びており、東京メトロの駅の増減率で2位につけた。
同駅周辺のマンション価格もうなぎ上りだ。新築マンションの坪単価は開発当初こそ250万円程度だったが、今では中古マンションでも坪単価300万円台前半が相場。隣接する晴海地区では新築物件が坪単価350万円程度にまで上がっている。
豊洲駅周辺には商業施設も充実している。三井不動産が運営するアーバンドック ららぽーと豊洲には、子供たちに絶大な人気を誇るキッザニアや、映画館のユナイテッド・シネマ豊洲が入っている。近辺にはおしゃれなカフェや物販店も続々とオープンしている。
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