近年にない安定成長軌道に
2018年の世界経済は緩やかな成長が継続する見通しだ。足元は、先進国の大規模な金融緩和による低金利環境と、原油価格の回復、中国の景気拡大に支えられ、好調に推移している。株価も上昇し、米国、ドイツ、韓国など30カ国以上で史上最高値を更新した。18年も先進国、新興国ともに堅調で、いわゆるゴルディロックス(適温)経済が続くとみられる。
だが、懸念もある。牽引役である中国では、17年10月に共産党大会を終え、インフラ投資減速の動きが出ている。内モンゴル自治区の地下鉄建設など1000件近くが中止されたといわれ、投資縮小が想定以上なら、世界経済に大きな逆風となる。
金融政策やその出口政策にも注意が必要だ。下図のように先進国では政府が財政拡張により債務を増やすが、企業や家計は借金に慎重だ。好景気の割に企業の設備投資意欲は強くない。
この記事は有料会員限定です
残り 400文字
