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安倍3選のカギは岸田氏 ポスト安倍の行方

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  • 泉 宏 政治ジャーナリスト

国政選挙が想定されない2018年は、9月の自民党総裁選が最大の政治イベントだ。総裁として自民党史上例のない国政選挙5連勝を成し遂げた安倍晋三首相の続投ムードが党内に広がる中、ポスト安倍のゴールが「『次』か、それとも『次の次』なのかで展開が一変する」(自民幹部)からだ。

2018年総裁選出馬の意欲を隠さない石破氏(左下)と野田氏(右下)、岸田氏(左上)は様子見(撮影:尾形文繁、梅谷秀司)

12年9月の前々回総裁選で首相と接戦を演じた石破茂元地方創生相は、「党員が(総裁を)選択できないことは失礼だ」と3度目の出馬への強い決意を繰り返す。前回総裁選では土壇場で出馬を断念した野田聖子総務相も「次は必ず出る」と20人の推薦人集めに取り組む。

その一方で、最有力とされる岸田文雄政調会長は「安倍政権もいつかは終わるので、そのとき、何をすべきか考えていく」と後継への意欲は繰り返すが、18年の出馬については「まだ先のこと」と明言を避ける。

こうした3氏の言動は、ポスト安倍での立ち位置を反映している。自民有力幹部は「石破氏は反安倍の急先鋒、野田氏は女性初の首相を狙うための挑戦だが、岸田氏は首相からの禅譲も意識する立場」と解説する。

党内では3選が既定路線化しつつある。総裁3選を可能とする党則改正を主導した二階俊博幹事長は「安倍首相に代わる人物はいない」と繰り返し、首相の後見役を自任する麻生太郎副総理兼財務相も続投支持の立場だ。総裁選の勝敗に直結する党所属議員の確保でも、安倍氏支持の議員が現時点で過半数に迫る。

このため推薦人確保も不安視される石破、野田両氏は負け覚悟の出馬となる可能性が大きい。だからこそ、有力派閥・宏池会領袖(りょうしゅう)の岸田氏は、様子見を余儀なくされるのだ。

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