「売上高、各利益項目で上期として過去最高となった」
10月31日に2017年4〜9月(中間)期の決算を発表した三菱電機の松山彰宏専務はそう胸を張った。
製造業の旺盛な設備投資を受けて、サーボシステム(産業機械の制御機器)などFA(工場の生産工程自動化)関連が絶好調だ。
中間純利益は1311億円(前年同期比48%増)の大幅増益に。通期の純利益見通しも、今期2回目となる上方修正を行い、過去最高の2500億円へと引き上げた。三菱電機の会社予想は保守的なため、最終的にもう一段上に着地する可能性が高い。
にもかかわらず、場中に決算を発表したこの日の終値は前日比29.5円(1.5%)安の1931.5円。翌11月1日も39.5円(2%)下げた。
FA関連では先に決算を発表していた安川電機やファナックが上方修正を行っていた。三菱電機も10月27日に上場来最高値をつけており、好業績は織り込み済みで材料の出尽くしと受け止められたようだ。
抜群の業績安定度
低迷する日本経済の代名詞となった大手電機メーカーにあって、三菱電機の安定度は際立っている。
03年3月期に最終赤字となったものの、各社が巨額赤字を計上したリーマンショック直後も含めて黒字を維持。10年間の合算純利益でトップだ。

携帯電話やシステムLSI(大規模集積回路)、洗濯機といった不採算事業から撤退するなど、他社に比べて早期に事業の選択と集中を進めてきた。巨額のM&A(企業の合併・買収)に手を出すこともなく、家電では無理なシェア競争から距離を置くなど、収益重視の経営を貫いてきたことも功を奏してきた。
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