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ビジネス #薬局の正体

Interview | 狹間研至●医師・薬局経営者 「AI時代でも薬剤師の仕事は残る」

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はざま・けんじ●2004年、大阪大学大学院医学系研究科修了。現在は医師として診療を行う傍ら、「ハザマ薬局」を運営するファルメディコの社長を務める。(撮影:梅谷秀司)

薬局の世界でも機械化、情報化はすごい勢いで進んでいる。

自動で薬剤をピッキングする機械や、薬歴の書き方を提案するAI(人工知能)も登場している。

手で薬剤を包み、薬歴を書いておカネになっていた仕事が、今後は機械に打ち込めば済むかもしれない。そうなると、薬剤師の役割とはいったい何なのか。誰にでもできる仕事になるのではないかと、存在意義が問われ始めているのは確かだ。

人口減少で競争が厳しくなっていけば、ガソリンスタンドのように個人薬局は淘汰され、機械化の投資ができる大資本のチェーン薬局だけが生き残ると予想する人もいる。

でも、私はそうは思わない。単純にモノを渡すだけが薬剤師の仕事であるならば、ガソリンスタンド業界のような淘汰は起こりうるだろう。しかし薬剤師の本来の職能は、そういうところにあるわけではない。にもかかわらず、今日の薬剤師は、あるべき姿からははるかに遠い仕事に従事し続けてきた。

十数年前、親の調剤薬局を私が継いだとき、これは儲かると思った。病院の前に店を出して待っていれば、“金券(処方箋)”を持った客が入ってくる。それを効率よくさばくだけ。仕事もさぞかし専門性が高いのかと思いきや、薬の説明は患者さんの前で、マニュアルを読めばいい。それで当時は処方箋1枚で平均すると売り上げ8000円、粗利益3000円が懐に入ってくる。相手は国だから、2カ月後に必ず振り込まれ、与信管理も必要がない。

これを10店舗でやったら20億円じゃないか! これはすごい、と私もこの金儲けに夢中になりかけた。

でも、あるときふと冷静になって、考えた。今やっている仕事は本当に価値のあることなのか、薬剤師にとっても、患者さんにとっても、意味がないのではないか。

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