「制度が変わると聞いたときは、まだ働けると思い喜んだ」。サントリーホールディングスのキャリアサポート室の丸井義幸専任部長(63)は話す。
丸井さんは1978年、サントリーフーズに入社。主にサントリーのグループ会社で営業畑を歩んできた。60歳を迎える前年の2013年4月から、サントリーは65歳定年制を導入。丸井さんは60歳を過ぎても正社員として、現在のキャリアサポート室で社員のキャリア相談などの業務に携わっている。
制度改正は社長が後押し
サントリーが65歳への定年引き上げを検討し始めたのは10年のこと。公的年金の受給開始年齢の引き上げや法改正の動向を踏まえたものだった。社会環境の変化を受け、当時の定年後再雇用制度をより手厚いものにしていくか、定年を引き上げるかの2案が議論された。
再雇用制度自体は01年から導入されていた。多くの社員が再雇用されていたこともあり、制度設計に当たり実際の制度利用者に聞くと「モチベーションが上がらなかったり、周りに気を使われたりして働きづらいといった声が上がった」(千大輔人事部長)。
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