定年がゴールじゃなくてもいい。そう考え2011年に「あなたと決める定年制」を導入したのが、バーコード用プリンタなどを製造するサトーホールディングス(以下サトー)だ。51歳から早期退職割増金が支給される一方、65歳の定年以降、希望者は会社と相談しながら再雇用され働き続けることができる。再雇用に年齢の上限はなく、今は最年長で75歳のエンジニアが第一線で働いている。
かねてサトーは高齢者活用に積極的な会社だった。07年と早い段階で定年を65歳へ引き上げた。現在は9名が定年を超えて働いている。
最前線で開発を続ける
環境関連の子会社で働く山室博巳担当部長(69)も、同制度を活用する1人だ。理工学部を卒業後、印刷会社を経て49歳でサトーに転職。開発一筋で、特にISO管理や環境負荷低減の取り組みに長年かかわってきた。
目下取り組んでいるのが、ラベルの燃焼時に排出されるCO2を減らす新規の環境ビジネスだ。目黒の本社にはあまりおらず、定年前と変わらず出張や顧客との開発を続けている。山室さんは「自ら手掛けた新規事業を、定年後も変わらずに続けている」と話す。
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