長時間労働の温床となっている部活動をどう改善すればいいのか。部活動論議の火付け役で、警鐘を鳴らし続ける名古屋大学の内田良・准教授に聞いた。
──部活動をどうしていくのがよいのでしょうか。
僕が言っているのは総量規制を設けること。週3日ぐらいのかなり緩い、大人の草野球のようなものにしましょうということだ。
今は全国大会が頂点にあって、その最底辺を部活動が支えているという構造が問題だ。頂点を目指すのは民間のクラブチームなどに任せればいい。エリートは学校ではなく民間で育てる。実際、水泳も卓球も体操もメダリストは民間のクラブチーム出身だ。
部活動は本来、20代、30代、60代になっても続けられるような趣味としてのスポーツや文化活動につなげていく、その土台を作るものだ。全国大会に行かなくても、近所で数カ月に1回試合をして、勝っても負けても「楽しかった」といえる設計が必要だと思う。
──それだとトップアスリートになるには、おカネがなければ難しいということになりませんか。
必要最低限のものは提供するが、よりよいサービスを受けるにはおカネを払いましょうというのが、公共サービスの一般的なあり方だ。ただ外部の民間クラブがもっと発展して競争が激しくなれば、ある程度コストの面でも抑制が利くシステムが出来上がるかもしれない。
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