すべてはわかったふりから始まる
2003年にグーグルに入る直前、当時のエリック・シュミットCEO(最高経営責任者)に「あなたはAIに詳しいんだよね」と聞かれた。「最近の技術はわかりません」と正直に返すと、エリックはこう言った。「わかったふりができればいい。実は私もわからないんだよ」。
グーグルの要職にいた人物ですら、最先端のテクノロジーには「わかったふり」をしている。もとより高校時代に数学・物理学とお別れしたような人ならば、インターネットやAI、量子コンピュータなんかの原理を深いところで理解しろというのは土台無理。
ただよくないのは、「これは自分にはわからない、難しいことなんだ」と思い込んでテックを遠ざけることだ。それが機械に負ける、仕事を奪われるという乱暴な話になって、いっそうテックを遠ざけてしまう。
誰でもその気になれる
テックオンチを自認する人は、電子工作用の格安パソコンボード・ラズベリーパイを買っていじってみるといい。完成品のパソコンではなく、むき出しのボードに触れてLEDでもつないでピカピカさせてみれば、誰でもコンピュータがわかった気になる。それが重要なのだ。
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