昨年12月に日本で発売された4代目となるトヨタ・プリウスに続き、今年3月には米国ニューヨークでプラグ・イン・ハイブリッド版のプリウスPHVが発表された。
プリウスPHVは3代目にも設定されていた。だからこれは自然な流れと見ることができる。
しかし、写真を見ると、旧型PHVとは大きく異なり、ハイブリッド版(HV)とのデザインの差別化が明確になったことがわかる。大型アクリルグリルや、薄型4灯LEDヘッドランプ、二つの膨らみを持つ波状断面のリアウインドー、インパネ中央に据えた11.6インチの縦型ディスプレーの採用など、HV版には見られなかったディテールがいくつも発見できる。
しかも北米では、「プリウスプライム」という新しい車名まで用意しているほどである。
なぜプリウスPHVはHV版との大きな差別化を図ったのか。この裏には欧米のPHV優遇策がある。
欧米の自動車関係者の中には、HVや燃料電池自動車(FCV)の販売で日本に先行を許したことを苦々しく思う人もいる。それゆえに日本に対抗軸を立て、欧米市場で優遇策まで用意して、自分たちの優位性をアピールする戦略を打ち出した。
かつて欧州がHVに対抗してディーゼル車を環境対策の主役に据えたことも、実は彼らの戦略の一つだった。これはVWの不正で自ら幕を引く結果となったが、欧州ではその前から、次の一手としてPHV優遇策を打ち出していた。
この記事は有料会員限定です
残り 617文字
