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"先駆者"オプジーボ、薬価半値に続く難関 注目のがん治療薬、小野薬品工業の前途多難

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  • 玉城 正之 『国際医薬品情報』副編集長

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効用は高いが、1回の使用で133万円と高額薬剤の代名詞となった(上)。その薬価は中医協の議論(下)で50%引き下げが了承された(KPS)

新しいがん治療薬として注目を集める「オプジーボ」。その薬価(薬の公定価格)が来年2月、50%引き下げられることになった。11月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)が厚生労働省の引き下げ案を承認した。現行ルール上、想定しうる最大の引き下げ幅となったことで、メーカーの小野薬品工業は大打撃を受ける。

人が本来持つ免疫力を引き出し、がんを攻撃するのがオプジーボだ。抗がん剤による化学療法より高い治療成績の報告が相次ぎ、免疫薬が注目されるきっかけを作った。

一方で、体重60キログラムの人で1回の点滴注射に133万円かかるように、高額薬剤の代名詞ともなった。一時はオプジーボだけで年間の薬剤費が1兆7500億円に及ぶとの試算が出るなど、医療財政への影響を懸念する声が急速に高まっていた。

薬価改定は2年に1度行われ、本来ならオプジーボは2018年に改定されるはずだった。しかし政府は今年4月、薬剤費抑制対策として「市場拡大再算定」の特例を設定。その内容は、売り上げが予想以上に伸びて年1000億円を超えた場合に最大25%、1500億円超なら最大50%薬価を引き下げられるというものだった。

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