欧州複合危機 苦悶するEU、揺れる世界
遠藤 乾 著
欧州連合(EU)が揺れている。ギリシャの債務危機、大量の難民流入、パリ同時テロなど安全保障上の問題、そして英国のEU離脱などがほぼ同時進行する。こうした意味から「複合危機」とし、なぜ危機的状況に陥ったのか、今後どうなるのか、日本や世界への影響を欧州政治の専門家が分析した。
EUがこのまま崩壊してしまうのではないかという問いについては、再編が進むのではないかと推測する。その枠組みは、独仏など6カ国を核とし、その外側のユーロ圏で理念と意思の疎通を図り、必要な措置を先行的に取っていくようなものだという。
EUの行方はリベラリズムの行方でもある、と結んでいるのが印象に残る。
Googleの決断思考 世界最強チームは危機にどう対応しているのか
林 信行、山路達也 著
グーグルは東日本大震災の際、発生から1時間46分後に、最初の情報支援の特設サイトを立ち上げ、その後30以上のサービスを作り上げた。熊本地震でも、さらに磨きをかけた災害対応サービスを開始している。
連絡と情報収集から始まり、メディア、携帯電話、自治体、警察などと連携、テレビのネット配信もスタートさせる。通行可能な道路がわかるマップ、被災地の衛星写真、生活支援サイトなど救援の支えになった機能は多い。
非常時に発揮されたグーグルの強さは、その柔軟なワークスタイル、プロジェクトの進め方に裏打ちされていると指摘。次の災害に備えて何ができるのか。示唆的な内容を豊富に含む。
魚と日本人 食と職の経済学
濱田武士 著
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