経営再建中のシャープが、主要取引行であるみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行の2行に対し、金融支援の要請に動いていることがわかった。債務の一部を優先株などに振り替える「デット・エクイティ・スワップ(DES)」などの手法を採用し、1500億円規模の資本を捻出する案が出ている。
2011年度、12年度に、計9000億円もの巨額赤字を計上したシャープ。主力2行の協調融資3600億円の返済期限が13年6月に迫っていたが、13年度以降の3カ年中期経営計画の達成を前提に16年3月へ延長された。シャープも自ら13年秋の公募増資で約1300億円を調達。13年9月から14年9月にかけて計3回、3300億円の社債償還をクリアした。
だが、依然として14年末時点において、返済期限が1年以内の短期借入金は7172億円に上り、前述の協調融資の期限も16年3月に迫る。一方で14年末から、頼みの中小型液晶パネル事業が失速。2月には今期が最終赤字に転落する見通しを公表し、「返済シナリオ」は狂った。
仮にシャープがDESを銀行に提案し、受け入れられれば、借り入れが減って金利負担も和らぐ。ただし、銀行側にとってもDESは1株当たり純利益の希薄化を招き、株価下落のリスクを背負う。それをカバーするだけの具体的な再建シナリオが不可欠だ。
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