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武田がiPSに進出 狙いは創薬の効率化 製薬

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ウェバー社長(右)が山中教授を訪ねたのは14年9月。短期間で合意に至ったという(撮影:風間仁一郎)

国内製薬最大手の武田薬品工業が、iPS細胞の医療応用に本格参入した。ラブコールを送り、手を組んだ相手は、京都大学iPS 細胞研究所(CiRA)だ。国内のiPS細胞研究では最大規模の提携で、武田は10年間で200億円の研究資金を提供するほかに、研究設備など120億円以上に相当する研究支援も行う。

両者から計100人ほどの研究者が集まり、武田の施設で共同研究を行う。対象疾患は、糖尿病、精神・神経疾患などさまざまだ。

武田としては効率的に新薬を生み出すことが最大の狙い。iPS細胞というと再生医療のイメージが強いが、実は安全面のハードルが比較的低い「創薬」での利用が、早く普及するとみられる。

薬を作る際には、何万もの候補化合物から薬効がありそうなものを選び、動物試験で効き目や副作用を確認した後、ヒトでの臨床試験を行う。だがiPS細胞を使えば、初めからヒトの細胞で実験ができる。さらに動物試験の段階で効き目が見られず薬にならないと思われていた化合物が、ヒトに効く薬として復活する可能性もある。

CiRA側にも大きなメリットがある。これまで行ってきた他の製薬企業との提携では、化合物情報が部分的にしか開示されないなどの制限があった。だが今回は武田の情報を幅広く利用できる。さらに、年間予算が約40億円(2013年度)のCiRAにとって、単純計算で1年当たり20億円の資金提供は大きな額だ。研究が進むほど「必要な人員は右肩上がりで、これから急速におカネが必要になる」(京大の山中伸弥教授)。

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