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ライフ #クスリ最前線

新薬開発の現場に潜入! 武田の未来への源泉

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湘南研究所は最新鋭の研究設備のほか、保育所やジムも備える(右)。大小合わせて11の交流スペース「ノマド」で研究者同士が議論する(左)(撮影:大澤 誠)

神奈川県のJR大船駅から車で10分。10階建ての巨大な建物の一群が突然、姿を現す。武田薬品工業の創薬研究の中核、湘南研究所だ。

湘南研究所は2011年、大阪と茨城にあった武田の研究所を統合して創設された、世界最大規模の薬の研究拠点だ。約1200人の研究者が日夜、新薬の創出に力を注ぐ。

研究所で重視しているのが、他分野の研究者同士の交流だ。組織では「がん」「消化器」といった疾患領域に、「合成」「生物」「物理」といった専門領域の横串を通した「クロスファンクション制」を採用。研究所のさまざまな部門を貫く400メートルの長い廊下の脇の所々には、「ノマド」と呼ばれる交流スペースが設けられている。

がんの創薬研究を率いる医薬研究本部癌創薬ユニットの三宅洋サイトヘッド&リサーチマネジャーは、「他分野の人と話すと新しいアイデアが生まれることがある」と話す。

新技術で創薬効率アップ

従来の枠組みでは生まれないような新しいアイデアが必要なのは、創薬のハードルが上がっているためだ。製薬企業の創薬の対象は、戦後の栄養不足解消のためのビタミン剤に始まり、感染症を治す抗生物質、生活習慣病の薬へと変化してきた。そして現在求められているのは、がんや認知症など、開発の難易度が高く、まだ特効薬がない疾患だ。「手に届くような低い場所になっている果物は、すでにもぎ取られてしまった状態」(三宅氏)。

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