東京都の会社員、岩崎まどかさんの桃吉君(チワワ、9歳)は健康診断を年2回受けている。血液やレントゲン、超音波、エコーなどで調べる本格的なものだ。
健診のきっかけは桃吉君の持病だ。水を飲むようなちょっとした動作で気管虚脱(気管が強度を失い潰れる病)を起こすのだ。大学病院などで診療を受け、毎日薬を服用させているが、病状を悪化させたりほかの病気を併発したりしないために健診を習慣化した。
費用は1回2万円かかるが、「桃吉は子ども同然。どちらかというと私が彼に支えられて生きている気がするぐらい。大事な存在の健康を守るためなら、年4万円は全然高くない」と岩崎さんは断言する。
高度医療のニーズと同時に、予防医療に対する意識も高まっている。ニフティ傘下の獣医療関連の情報サービス会社シグニは昨春、全国1150の動物病院で使える健診クーポンを発売した。生化学と血液の検査に問診、初診料、税込みで7980円の全国一律価格が受け、これまでに飼い主や愛護団体など800件が利用した。

健診で重要なのは、各種数値の継続把握だ。「人間には基準値があるが、犬・猫は個体によって数値がまちまち。ある数値が生まれつき高い子、一見正常だが継続的に数値が悪化している子などさまざまだ。言葉で体調を訴えないが、数値の特徴と変化で獣医は異変がわかる」(健診事業担当の藤原健氏)。
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