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欧米とイスラム教の発想や考え方の差を知る 国際情勢の変動にどう対処するか(2)

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官
襲撃事件が起きたバングラデシュのダッカ。なぜそのような事件を起こすのか、宗教に対するわれわれとの発想の差を知るべきだ(時事)

標準的なビジネスパーソンが、ムスリム(イスラム教徒)が多数派の国に赴任、または長期出張するときには、どのような知識を身に付ければいいのだろうか。書店に行けば、イスラム教の入門書はたくさんある。また、中東やイスラム教国に長期滞在するときの生活の手引のような本も少なからずある。しかし、このような入門書や実用書は、イスラム系過激派「イスラム国」(IS)やアルカイダなどの襲撃から身を守るためには直接、役立たない。

また、テロ対策の本を読んでいると、今度は厳重に警備された自宅やホテル、事務所から一歩も動かず、仮にパーティを行う場合も、セキュリティのクリアランスがなされた会社からのケータリングでホームパーティを行うしかないという結論になってしまう。資金が潤沢な大企業の支社長や支店長ならばそのような対策もできるかもしれないが、中堅以下のビジネスパーソンには非現実的だ。

それにビジネスや外交活動を行うためには、現地事情に通暁していなければならない。事務所、自宅、ホテルに引きこもって、日本人や外国人の同業者とだけ交際していても、任国の事情はわからない。任国の事情を理解するためには街に出ていかなくてはならない。

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