いよいよ参議院選挙である。だが、天下分け目といった感じではない。むしろ「改憲勢力が3分の2を超えるかどうか」が焦点で、野党こそ守りの選挙というように見える。
民進党にとっては、新しい党名で戦う初の選挙となる。前身の一つ、民主党が政権の座を降りてから3年半、与党時代がまるで遠い昔のことのように思えるが、この選挙で実質的な出直しを目指してもらいたい。
問題は野党統一戦線だ。共産党と組むことは、今はやむをえない選択かもしれないが、この先に未来があると考えるべきではあるまい。
世の中で「安倍政治を許さない」と言って怒っている人はそんなに多くはない。世論調査を見ても、安倍内閣の支持率はそこそこ高い。いくら左側の隅を固めても、天下は取れないと心得るべきだ。
2009年の政権交代選挙において、民主党は比例区で2984万票を獲得した。それが12年選挙では962万票、14年選挙では977万票に減っている。差し引き約2000万票は、中道の非自民政治を望んだ人たちのものである。この間、自民党の得票は増えていないので、彼らは第三極や棄権に回ったことになる。そして、今ではめぼしい受け皿がない。
居心地いい3分の1
左旋回を続けるかぎり、こうした中道の民意をくみ取ることはできず、政権復帰もできない相談となる。「アベノミクスは失敗した」と批判だけして対案も出さないような今の攻め方では、抵抗野党時代への逆戻りではないか。
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