テレビ通販で絶大な人気を誇るジャパネットたかた。甲高い声と独特のなまりでお茶の間に商品を紹介してきた、創業者の髙田明氏が2015年1月に社長を退き、16年1月にテレビ出演からも引退。息子の髙田旭人社長に道を譲った。
カリスマである父の引退後、1年以上が経過して見えてきた課題は何か。ジャパネットはこれからどう変わるのか。髙田社長に聞いた。
──社長就任から1年以上が経った。自身の経営の評価は?
数字にこだわってやってきた。同時に、会社の土台作りも進めてきた。自分の評価は難しいが、バランスよく終えられたと思っている。
父は強烈な経営者で、インパクトでは勝てない。まずは社員に社長が代わったことを実感してもらうことにこだわった。食堂を作ったり、休みを増やしたり、全拠点のレイアウトも変えた。父からは「よう使うね」と言われるほど投資をしている。
──持ち株会社体制とし、通販やコールセンター、物流など、子会社に権限を与えた。狙いは?
父には創業者の圧倒的なパワーがあった。商品選びや伝え方など、父が近くでどっぷりかかわっているところは、すごく進む会社だった。
その頭(社長)だけが代わっても仕方ない。それぞれの会社が付加価値を考え、いろいろなことをやる方向に切り替えているところだ。
会社は、父が「Aで行く」と言えばそれに従うやり方に慣れているので、今でも「ABCのどれがいいですか」と私に持ってくる人もいる。徐々に「自分はAがいいと思う。理由はこうです」と言う社員も増えているが、こうした意識を変えるには3〜4年かかると思っている。
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