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ライフ #生涯現役の人生学

自分が本当にやりたかったこと 映画『キッド』に託す少年時代の夢

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「自分は本当は何をやりたかったのだろうか(何になりたかったのだろうか)」ということは、折に触れ誰でも振り返ることだ。

私の場合は最初が小学校の教員、次が海軍の飛行機乗り、戦後は自家用機を操っての世界取材(記事と写真をマスコミに売る)などだったが、すべて状況がそれを許さず挫折した。言ってみれば挫折続きの人生だ。が、“昨日は昨日、今日は今日、明日は明日の風が吹く”という、ノー天気的構えが私の身上だ。カボチャのツルかヒマワリのように、おテント様に向かって伸びていきたい、とつねに願っている。

東日本大震災以来、深夜の目覚めとBSテレビとの付き合いが、完全に定着してしまった。深夜から未明にかけての映画放送には、思わぬ拾い物がある。すべて初見でなく再見だが、初見のときに見落としていた点を新しく発見することが多い。

先夜の『キッド』(米国映画)もその一つだ。先端企業で分刻みの活躍をしているブルース・ウィリス(『ダイ・ハード』の主演)の家の玄関に、ある日複葉(2枚翼)の模型飛行機が置かれる。誰が置いたのかわからない。同じ頃、肥満体の8歳の少年が突然家に侵入してくる。どこの誰だかわからない。出ていかない。一日中、ウィリスに付きまとう。そのしぐさの一挙手一投足がウィリスとまったく同じだ。気味悪がって「おまえはいったい誰なのだ」と詰問すると「8歳の頃のあんただ」と答える。バカなとあざ笑うが8歳の頃のウィリスの言行や置かれていた状況(家庭や親のしつけ、学校生活など)を正確に再現する。

ウィリスには女友達がいる。しかし何事も能力主義・成果主義で割り切ろうとするウィリスに飽き足りず、関係は足踏み状態で前へ進まない。8歳のウィリス少年は「すべてあんたのせいだ。友達もいないし、犬さえ飼えない」と詰め寄る。

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