アマゾンが最重要戦略と位置づける「アマゾン・プライム」。2015年度における登録会員数の伸びはグローバルで前年比51%と好調だ。プライム戦略によって、アマゾンは何を目指しているのか。
──アマゾン・プライムのコンセプトとは。
“all-you-can-eat”、レストランでの食べ放題をイメージしてもらいたい。プライムの登録ユーザーは膨大な選択肢の中から、デジタルコンテンツを無制限に利用でき、かつ実物の商品を迅速に配送料無料で受け取ることができる。
プライムはアマゾンのデバイスと親和性が高い。電子書籍専用端末「キンドル」やタブレット「キンドル・ファイア」、デジタルストリーミング端末「ファイアTV」などと合わせてプライムサービスを使えば、ユーザーの利便性をより高めることができる。同時にアマゾンにとって、アプリ、音楽、ゲーム、映画といったデジタルなエコシステムを拡大することにもつながっていく。
米国では年79ドルから99ドルへ値上げを実施
──05年に開始した米国では、年会費の値上げを行っている。
米国で始めたときは日本と同じく、配送サービスの強化が目的だった。当時は年間79ドルで100万点の商品が翌日配送の対象になっていたが、今や対象商品は2000万点まで拡大している。さらに映画や番組が見放題になる「プライム・ビデオ」や、キンドルストアから電子書籍を月に1冊無料でレンタルできる「Kindleオーナー・ライブラリー」などが加わっている。
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