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スマホすらいらない 注文はボタン一つ 玉木一郎 アマゾン ジャパン・バイスプレジデント

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 アマゾンは小売事業者であると同時に、デバイス(端末)も開発している。畑違いに見えるデバイス事業を通じ、何を実現しようとしているのか。

たまき・いちろう●1992年上智大学卒業。ミスミグループ本社執行役員などを経て2013年12月入社時から現職(Kindle事業本部長)。日本のデバイス事業を指揮(撮影:今井康一)

──デバイス事業の役割とは?

注文から楽しむまでの余計な手間を減らすことだ。アマゾンがデバイス事業に参入したのは、電子書籍端末「キンドル」を発売した2007年。物理的な紙の本では注文から読むまでに時間差が出て、世界中に届けることが難しい。60秒以内に本を届けるという次のステージへ進むため、ジェフ・ベゾスCEOはこの分野への参入を決めた。

キンドルをスタートさせた際、お客様の利便性を考え、デバイスとコンテンツの二つを用意した。現時点でキンドルストアの電子書籍は400万冊をそろえており、うち日本語の本は40万冊に及ぶ。

12年に発売したタブレット「キンドル・ファイア」も、試行錯誤しながらの開発だった。アマゾンブランドとして何がベストかを考え、1ケタ違う常識外れの低価格にした。現在最も安価なモデルなら、プライム会員は4980円で購入できる(通常は8980円)。

ガジェットが大好きな人にとっては物足りない仕様かもしれないが、映画や音楽をワンクリック、ツークリックで楽しむには使いやすい。何万円もするタブレットから遠のいていた、多くのお客様から喜ばれている。

アマゾンがデバイスを開発するときに考えるのは、楽しみ方を提供することで、アマゾンで消費する機会を増やしてもらうこと。だから原価に利益を乗せて販売するのではなく、価値を見いだしてくれる価格をチャレンジングに決めている。

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