今回はかなり特殊な税制改正だった。というのも、(軽減税率の財源として)4000億円の範囲内であれば税制調査会の中だけで決められるが、それを超えるものとなると、歳出カットも当然入ってくる。自民党と公明党とのいろんな意味での関係についても、基礎的な問題として考えないといけない。しかし2016年からは、当然ながら税調ベースの話になっていくだろう。
消費税の軽減税率は約3年前から議論を始めて、ようやく決着を見た。たとえば、17年4月1日に実際に間に合うのか、という問題がある。外食を除く案であれば、何とかギリギリ線引きはできて、実務的にも間に合うだろう。自民、公明間の協議では紆余曲折があって、最終的には外食を除いた食料品全般を対象にする結論になった。しかし、これからの作業はそれほど簡単ではない。それを何とか乗り越え、欧州で起こっているような訴訟が極力起こらないような、わかりやすい制度を作っていかなければならない。
この記事は有料会員限定です
残り 462文字
