知能検査において数値で出されるIQ(知能指数)は、とかくその高低が話題にされやすい。だが、そもそもIQが考案されたのは、発達障害の子の発見とその指導のためであり、現在でもその目的は大きく変わっていない。
知能検査は学校などで一斉に受検する集団式と、一人ひとりが時間をかけて受検する個別式があり、現在は個別式が主流。個別式にも測定項目などの違いによって数種類があり、中でも「ビネー式」「ウェクスラー式」が中心だ。ビネー式では、日本では「田中ビネー式」、ウェクスラー式では「WPPSI」「WISC」がよく用いられる。
知能検査の対象者は3歳から高齢者までと幅広い。日本では3~10歳ごろに検査することが多い。特に小学校就学前の「就学時検査」で知能検査が利用されるケースが大部分だ。
田中ビネー式を作成・普及させている田中教育研究所の副所長で、筑波大学大学院の大川一郎教授は「知能検査は、発達障害があるかどうか、特別支援学級に通わせるかの一つの判断基準とするために実施することが多い」と言う。
ウェクスラー式も日本では同様の使われ方をされているが、この方式は言語性知能(VIQ)と動作性知能(PIQ)に分けて算出する。海外でも幅広く用いられており「世界的な基準で検査結果が出るので、受検者の知能水準がより正確にわかる」と東京学芸大学名誉教授の上野一彦氏は説明する。
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