フォルクスワーゲンと熾烈なシェア争いを繰り広げるトヨタ自動車。その代名詞である「カイゼン」の威力に強い危機感を抱いていたのが、ドイツ政府である。
製造業の衰退にあえいでいた米国はITとシェールという二つの革命によってよみがえった。アンゲラ・メルケル独首相の脳裏をよぎったのは、自国メーカーの工場が跡形もなく消え去り、「ウィンブルドン化」した英国の無残な姿。その二の舞いはごめんだ、ということなのだろう。「2025年までに産業界の生産性を4~6割引き上げろ」。ドイツ全土に号令をかけたのである。
シナリオライターは欧州最大の経営コンサルティング会社、ローランド・ベルガーだ。「日本に比べると、ドイツの非効率性が目立った。無駄を可視化して瞬時に潰していく方法がインダストリー4.0だ」(同社日本共同代表・長島聡氏)。
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