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樫尾和宏 カシオ計算機 社長 売り上げ、利益、株価 使命はいずれでもない

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これまで創業家の「樫尾4兄弟」が経営を担ってきたカシオ計算機。今年、4代目のトップに和雄前社長(86)の息子(49)が就いた。世代交代で何が変わるのか。樫尾和宏社長に聞いた。

かしお・かずひろ●1991年カシオ計算機入社。子会社社長、新規事業開発本部長を経て2015年より現職。創業者の孫。(撮影:梅谷秀司)

──27年ぶりの社長交代となる。

まだ(和雄前社長が)やると思っていたので驚いた。今年3月ごろに社長室に呼ばれ、「3年後に営業利益を倍にする中期計画を掲げようと思う。やる意志はあるか」と言われた。即答できず1週間ほど考えて、引き受けることにした。社長交代に27年かかったのは、おそらく和雄前社長の責任感が強かったから。

──これからの経営をどう変えていくのか。

創業家の経営で一番の長所は、長期的な視点でものを考えられること。ただ、今の当社にはそれが少し欠けていると思う。前社長は目標へのこだわりが強く、グイグイと引っ張っていくタイプで、短期的な業績が重視されすぎる面があった。

われわれの使命は売り上げでも、利益でも、株価でもない。大事なのは、グループ一丸となってカシオユーザーに貢献していくこと。従来の経営のよいところは残しながら、(和雄)会長を含めた全社員で新しい体制を作っていきたい。業績は結果的についてくると思っている。

──2015年3月期は最高益を更新した。

「G-SHOCK」をはじめとした腕時計事業が非常に好調で、業績を伸ばすことができた。ただ、時計以外は決して順調ではない。これから利益を倍にするには、新しいことをしていかなければいけない。

たとえば、個人事業主向けを中心に国内で5割のシェアを持つ当社のレジは、本体の売り切りがほとんど。そこに経営に役立つサービスを乗せて継続的に課金していく。ほかにも、電卓や電子辞書などの教育向けの商品がすごく強い。先生と一緒に授業で使う教材を作る活動を地道に行っている。伸ばせる部分はたくさんあると思っている。

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