国や地方自治体が空港の所有権を持ったまま、運営する権利を民間事業者などに売却するコンセッション(公共施設等運営権制度)が地方空港を中心に広がっている。導入に前向きなのは下図に記載の各空港。民間の知恵やノウハウを生かした空港経営で利用者を増やし、地域の交流人口を増やす狙いがある。
海外では英ブリストル空港や豪ゴールドコースト空港が、コンセッション活用でLCC(格安航空会社)を誘致。旅客数・路線数の拡大に成功している。空港の利用者を増やし、そこで得られる収益を原資に着陸料を低減し就航便を呼び込む。そしてさらなる利用者拡大につなげる──コンセッションで成功した空港は好循環サイクルを作っている。
国内最後の野生コウノトリの生息地として知られる兵庫県豊岡市に位置する「コウノトリ但馬空港」。今年1月1日から、日本の空港としては初めてコンセッションを活用した運営がスタートしている。
同空港は昨年まで、兵庫県が滑走路など空港基本施設を管理・運営。兵庫県や豊岡市、地元企業などが出資する第三セクター(但馬空港ターミナル)が、ターミナルビルおよび駐車場など空港周辺施設を管理・運営していた。この両業務を三セクが運営することで、組織の一体化、効率化が図られる。2020年3月末までの5年間で人件費など約4200万円の削減が見込まれるという 兵庫県空港政策課運営企画班の吉栖雅人班長は「着陸料などを下げて就航を増やすのではなく、効率的な運営が大きな狙い」と説明する。
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