「地震などの災害以外で倒れた例はない」(JR東日本)ものが、あっけなく倒れた。4月12日、JR山手線の神田─秋葉原間で電化柱の倒壊事故が起きた。
倒れた電化柱は2本1組で高さ7メートル、重さ1.3トン。地中の基礎分は2.7トンある。列車の運休が長引き、およそ41万人に影響を与えた。幸いケガ人は出なかったが、倒れた場所が山手線の線路上だっただけに、一歩間違えれば大惨事になるところだった。
原因については現在調査中だが、事故に至るまでの流れを見てみると、倒壊を防ぐチャンスが少なくとも3度あったことがわかる。
1度目は4月10日深夜、架線設備の改良工事のため、線路の反対側にあった電化柱を撤去した時だ。問題の電化柱が傾いていることを現場の作業員が確認したが、目視によって当面の倒壊の危険はないと判断され、対応作業は13日深夜に行うことが決まった。
2度目のチャンスは11日夜。山手線の運転士が運転中に「電化柱が傾いている」ことを確認。20時すぎに大崎運輸区の管理者へ報告した。管理者はすぐに首都圏の運行を管理する東京総合指令室の輸送担当者に報告したが、同室内にいる設備担当者へ情報が伝わったのは翌12日、事故当日の2時だった。この“空白の6時間”の間に何らかの手が打てた可能性がある。
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