2015年は米国経済が独り勝ち
2014~15年の世界主要国の経済成長率予想
2015年の世界経済を展望するとき、大きく三つのポイントがある。一つは米国独り勝ちだ。
14年1~3月期こそ異常気象の影響でマイナス成長となった米国だが、その後の各四半期は4%前後の高成長が続き、個人消費、設備投資は順調な推移を示す。ユーロ圏や新興国の減速が鮮明な世界経済は、15年は米国頼みの展開にならざるをえない。米国の輸入増が本格化すれば、アジアや欧州の工業輸出国の生産を底上げすることが期待される。
もう一つは米国独り勝ちと一体の関係にある、ドル回帰だ。量的緩和第3弾を終了したFRB(米国連邦準備制度理事会)は、早ければ15年前半から利上げに入るとみられ、過度のドル高に対して警戒感が出ているのは事実だ。ただ、「FRBは非常に緩やかに上げるとメッセージを出し、ピーク時の金利も3%台(過去は5%以上)でそうとう低い見通しを示している」と野村証券の美和卓マーケット・エコノミストは指摘する。それゆえ、懸念される世界的な株安や新興国の金融危機は起きにくくなっているという見立てだ。
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