「魔法の指輪」が登場、もはや点字は不要に? <動画>MITメディアラボが開発した新技術

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そこで、ナナヤッカラ氏とMITメディアラボ研究員のロイ・シルコット氏はフィンガーリーダーを開発した。

この指輪状のデバイスは、ユーザーの指にはめて使用する。リング上部に配置されているカメラで文字を読み取る仕組みとなっており、指を文章の単語に沿って走らせると、コンピュータが指を置いている場所を判別。文字を音声に変換して合成音声を出力する。

2年後には開発が完了

視覚障害者は指を直線的になぞることに慣れていないので、デバイスが自動検知してユーザーをサポートする仕組みもある。

MITメディアラボ研究員のシルコット氏は次のように述べる。「このデバイスを使うと、まっすぐ指をなぞるのは難しいと感じることでしょう。視覚障害者が文字に沿ってなぞろうとすると、上下にずれてしまうことがあるからです。こうした問題に対処するため、振動や音声を流しています。これによって適切にスキャンがしやすくなります」。

開発チームは今も数多くの課題を抱えており、1つずつテストを進めている。デバイスの調整が完了するのは約2年後を想定している。

レストランのメニューやその他の文字が読めれば人生が変わるかもしれないと話すウォン氏にとって、これは素晴らしいニュースだ。ウォン氏はこう言う。「非常に多くの情報が私達の周りに存在し、それが自然に手元に流れてきます。視力に問題のある人達でもそうした情報にアクセスすることができれば、生活を大きく変えることになると思います」。

最初は奇妙な感覚だと言っていたウォン氏だが、少しずつ慣れてきたようだ。

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