スカイマークが半年も経たずに茨城空港から事実上撤退

新興航空会社のスカイマークは２４日、茨城空港の神戸便を９月から運休すると発表した。今年３月に開港した茨城空港で唯一の国内定期便として４月に就航したばかりだが、空港側の運営体制を理由に半年も経たずに事実上撤退することになった。スカイマークの運休で茨城空港の定期便は韓国・アシアナ航空のソウル便だけとなる。

茨城空港は航空自衛隊・百里基地内に新設した民間供用化空港。スカイマーク幹部は「航空自衛隊への配慮を予想以上にする必要があり安定運航に支障がある」と運休理由を説明。状況が改善されれば、運航再開の可能性があることも示唆しているが、自衛隊との関係は参入当初から予想されており、関係各所から無責任との声も挙がっている。

一方、スカイマークの茨城～神戸便の平均搭乗率は７５％を超えるなど高水準だが、整備コストなどを含めると赤字だ。現在１日１往復を将来的に３便以上の運航体制に引き上げることで黒字化を目指しているが、自衛隊との関係で運航スケジュールが組みにくいため、採算面から早期に運休判断したようだ。

「東洋経済オンライン」は、この運休によるスカイマークの業績への影響は軽微と見て従来の業績予想を踏襲する。

（冨岡　耕　＝東洋経済オンライン）

《東洋経済・最新業績予想》

 （百万円）　 　　売　上　　営業利益   経常利益　 当期利益

単本2010.03　      41,458      3,143      2,956      2,627

単本2011.03予      51,000      4,600      4,500      2,500

単本2012.03予      61,000      6,000      5,900      3,300

単中2009.09　      21,044      2,198      2,021      1,987

単中2010.09予      25,000      3,000      2,900      1,600

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 　　　　　　 　　１株益￥    １株配￥

単本2010.03　        37.8         10　

単本2011.03予        35.9         10　

単本2012.03予        47.4         10　

単中2009.09　        28.6          0　

単中2010.09予        23.0          0