楽天はサブ?携帯「格安新プラン」の得な選び方 自分のライフスタイルに合わせて比較する

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もう1つのポイントは、800メガヘルツ前後の周波数帯、通称「プラチナバンド」だ。建物の壁など障害物の影響を受けにくく屋内にも通話・通信に必要な電波が届きやすいが、すでに大手3社に独占され空きがない。楽天が割り当てられているのは1.7ギガヘルツ帯の電波のみで、地下や屋内には届きづらい。auローミングがなくなればプラチナバンドも使えなくなり、エリア内でも接続できない場所が発生しかねないのだ。楽天モバイル広報部は「両社合意の上で一部エリアを終了する」と認めつつ、こう話す。

「地下街や大規模な屋内施設等は引き続きローミングで提供予定です。当社はオフィスビルや商業施設の屋内対策も進めており、主要な空港やスタジアムなどにも順次、楽天回線エリアを拡大しております。飲食店などは4G小型基地局『Rakuten Casa』の設置を進め、電波状況の改善を図っております。そのほか、お客様から電波が届きづらいというご相談があれば、個別に状況を調査したうえで、一部のお客様にはルーター等を提供してサポートさせていただいております」

プラチナバンド割り当ての早期実現も目指すというが、まだ具体的な見込みは立っていない。

こうした懸念はあるが、三上氏は楽天について、「とくにサブで使うと素晴らしいサービス。使わなければ0円なので、持っていて損はないです」と話す。1台のスマホに2枚のSIMを挿し込める「デュアルSIM対応スマホ」を使うことで効果を発揮するという。

「例えばiPhoneの最新機種もSIMの2枚挿しができます。これを利用して、楽天とほかキャリアを併用するやり方がおススメです。私はドコモの電話かけ放題と、楽天のネット使い放題を組み合わせることで、両プランの“いいとこ取り”をしています」(三上氏)

新プランと現在の契約内容をしっかり比べてみる

自分のライフスタイルに合ったプランは見つかっただろうか。別のキャリアに変える際、現在の契約内容によっては違約金をとられるので、決めかねる場合は当面、同一キャリアでプランだけ変えて様子を見る手もある。また、大容量の高速通信が必要なく安さを重視したい人などは、自前の通信設備を持たない業者(MVNO)による格安スマホも選択肢に入ってくる。熟慮のうえで、お得なスマホ生活を満喫したい。(桜井恒二)

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