芸能人の事務所独立が止まらない「納得の事情」 フリーになってさらに試される「真価」
その点を踏まえたうえで、社長クラスの世代交代がうまくいかなければタレント自身のポジションや人間関係が変わりかねない。そのため、いかにして不満が噴出しないようにスマートに継承するかが問われているのだが、「オスカープロモーションはそれができなかったと言わざるをえない」と石川さんはバッサリ。
主力レベルが相次いで離れたオスカー
オスカーは、米倉涼子、剛力彩芽、忽那汐里、岡田結実など主力レベルが相次いで離脱。マネージャー陣を含め、優秀なスタッフが次々と辞めていったことは、その予兆と言えるという。
「オスカー創設者であった元社長が会長職に退き、新社長が就いた。その次は、会長の娘婿が会社を継ぐことが濃厚視されていますが、彼は芸能畑の人間ではなく、経費を締めつけるなどマネージャーたちを軽視していた。一方的な上意下達が引き金になり、スタッフの大量離脱を誘発した」(石川さん)
よき理解者であるマネージャーがいなくなることで、タレントも退所を決意する機運が高まってしまう……。
「会長は面倒見がよく、来るもの拒まないタイプ。自身もマネージャー経験が豊富ですから、下の者の気持ちがわかる」(石川さん)
ところが、娘婿にはその意思が伝わらず、さらには門外漢にもかかわらず経営に首を突っ込んだ結果、負の連鎖を招いた格好に。