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シリコンシャンプー「毛穴に詰まる」説の無根拠 たとえ洗い残しがあっても体に害は及ぼさない

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  • 落合 博子 国立病院機構東京医療センター形成外科長

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シリコンシャンプーは本当に悪者なのでしょうか(写真:Wako Megumi/ PIXTA)
「シリコン入りのシャンプーは毛穴に詰まる」「シリコンは地肌に悪い」――。今まで普通に使われていたような身近な物が、急に悪者としてメディアで紹介されることがあります。あれもだめ、これもだめ、では結局いったい何を信じればいいのか? 巷に流れる美容情報をどう正しく読み解くか、現役の形成外科医であり肌の構造に精通している落合博子氏が解説します。

シリコンは肌に悪くない

最近では、シャンプーやコンディショナーに含まれるシリコンが、抜け毛やダメージ、 においの原因になるという考え方が広まっています。だからできるだけノンシリコンのヘアケア製品を選んでいる、という方も多いかもしれません。

しかし、科学的なエビデンスからいうと、答えはNO。 シリコンが毛穴に詰まってからだに悪影響を及ぼすという根拠はありません。一般的に「シリコン」といわれますが、正式には「シリコーン」と表記されます。

シリコーンは酸素とケイ素と有機基からなる有機ケイ素化合物で、熱や光に強く柔軟性があり、酸素透過性が高いなどの特徴があります。その安全性もたしかなので、日用品や調理器具、医療用にも多く活用されています。

とくにいま、医療用の肌テープで注目されているのがシリコーンテープ。術後などの傷を覆うガーゼをとめるために使うもので、粘着面にシリコーンが使われています。剝がしたときに痛くなく、角質も傷つけないので、肌に優しいすぐれものとして普及しています。

シリコーンは加工の仕方で液体にも固体にもなり、加熱しても変化しないのが特徴です。固形のものがあとで溶けたり、液体のものが固まったりするのでは? と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、そうしたことは化学的に起こりえないので安心してください。

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【おもな役割はコーティング作用】

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