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一流企業から脱サラ→失敗した50代男性の末路 用意周到で緻密だった彼に足りなかったもの

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独立した途端、顧客が離れていったり、新規開拓がうまくいかない人の共通点とは?(写真:kikuo/PIXTA)
失敗しないように用意周到に準備してから脱サラ(独立)した。それなのに、なぜか顧客の新規開拓はまったくうまくいかず、既存のお客さんも離れていってしまう……。企業ミドルの独立事情に詳しいFeelWorksの前川孝雄氏は、「そんな人には残念な共通点がある」という。
前川氏の新著『50歳からの幸せな独立戦略 会社で30年培った経験値を「働きがい」と「稼ぎ」に変える!』の一部を再編集して紹介する。

大手金融機関から脱サラ独立したBさん

サラリーマンの感覚のままでビジネスの算盤勘定を考えて、仕事を選ぶ見極めタイミングを見誤り、顧客の開拓どころか、せっかく獲得した仕事も打ち切られることが往々にしてあります。転ばぬ先の杖のためにも、脱サラ独立したBさんのエピソードをご紹介しましょう。

国立大学を卒業し新卒入社した大手金融機関で28年働いてきたBさんは、50歳を迎えるのを機に経営コンサルタントとしての独立を決断しました。年収は1000万円を優に超えていましたが、今後は役職定年などで下がっていくことが見込まれていたからです。

在職中に中小企業診断士の資格を取得し、独立開業セミナーにも足しげく通うなど、持ち前の緻密さから周到な準備も重ねてきました。用心深く独立後の収支を計算し、極力リスク回避できる事業計画も立て、固定費を抑えるべくシェアオフィスで開業しました。

前職時代に接点のあった知人などからの紹介もあり、独立当初から顧問先として中小企業2社を持つことができ、幸先のいいスタートでした。大手企業時代の経験を生かし、初めての顧問契約でも、提供する業務内容と報酬体系を事細かに定め、事業リスクを最小化することもできました。顧問先企業2社それぞれに月2回ずつ訪問してコンサルティングを続け、最初から安定した収入も得られました。

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【この調子でいけると思ったある日…】

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