女子ゴルフ「4カ月遅れの開幕戦」が示した未来

4日間合計の中継視聴回数は670万を突破

優勝した渡邉彩香(右)とアース製薬の大塚達也会長(写真:Getty Images/JLPGA提供)

新型コロナウイルスはゴルフ業界にも暗い影を落としている。ファンが楽しみにしている国内ゴルフトーナメントも、相次いで中止が発表されている。女子ツアーは3月に予定されていた開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以降、16試合の中止が決まっている。

そうした中、6月最終週に「アース・モンダミンカップ」が開催された。実に約4カ月遅れの今シーズン開幕戦である。過去に例のない日程となったこの開幕戦は、ほかに2つの点で「コロナ下でのゴルフトーナメントのニューノーマル」を示す大会となった。

感染防止を徹底した大会運営

渋野日向子(左)もマスクでコロナ対策(写真:Getty Images/JLPGA提供)

アース・モンダミンカップは、新型コロナの感染予防対策が徹底された、初めての大会だった。

昨年の渋野日向子の全英女子オープン優勝をきっかけとする「しぶこフィーバー」によって、全英女子以降の大会は多数のギャラリーがトーナメント会場に押し寄せていた。しかし、今大会は3密を避けるため、無観客で開催された。

大会が開催された千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブには、出場選手とキャディーは入場できるが、コーチ、トレーナー、マネジャー、家族、メーカー関係者は入場不可。トーナメントを取材するメディアも、代表取材で現場に入った数人を除き、すべてリモートで取材・会見に臨んだ。ここまで入場を制限したことは過去に例がない。

加えて、出場するプロ144人はもちろんのこと、大会に関わるスタッフなど総勢821人全員にPCR検査を実施した。選手が安心感を持って安全にプレーできる環境を整備するとともに、大会関係者も安心して業務に従事し、クラスター発生のリスクを軽減させるためだ。

選手は大会練習日の6月23日に全員PCR検査を受診した。4人の再検査が出たが、最終的には全員が陰性。6月25日の大会本番には無事、選手全員がスタートできた。

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