東野幸治(敬称略)によるエッセイ集『この素晴らしき世界』(新潮社)が発売された。下記は、本の中で登場する「千の顔を持つ男、天津木村」から抜粋したものである。
ひしひし伝わる芸人の“もののあはれ”
独自の目線で、31人に上るよしもと芸人の横顔をつづった本書だが、中には横顔というにははばかられるような“おかしみ”や“せつなさ”が描かれている。なんというか、芸人の“もののあはれ”がひしひしと伝わってくる。
「新潮社さんからすると、もっとビッグネームを書いてほしかったと思うんですよ。『ダウンタウンさん、書いてくれませんか?』とか、『ナインティナインさんどうですか?』とかあったと思うんですけど、えらいもんでうちのマネージャーは一切それを言わず。最終的にリットン調査団、中山功太、三浦マイルドなどになってしまいました。これは本当に申し訳ないとしか言いようがない(笑)」
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【「ルポライターのような鋭さ」持った東野幸治】
