新型コロナで「買う必要がない物」「買うべき物」 アルコール消毒液や除菌シートは必要?
「コロナに効果があるモノは買いが殺到するでしょうが、現在のところそういった商品はない。だから、よくわからないモノを買い込んでもしょうがない。コロナもそのうち収束します。そんな心配よりも、コロナの影響で経済活動が停滞している。会社がもっと倒産する可能性がある。リストラや倒産のほうが深刻な問題ですよ」
みんなが行列で求めている「買い占め候補」リスト
中国の工場で生産されている、中国から原料を輸入しているとのデマにより買い占めが発生。日本家庭紙工業会は「それらはすべてデマ。原料は国内の古紙や北米のパルプ。マスクとは原材料が違うので関係ない。製造もほぼ国内で行っており、在庫も十分にある」。安心して必要な分だけ購入して!
一部自治体では指定ゴミ袋が品薄状態になっていて、熊本市でも同様の事態が発生。同市廃棄物計画課は「中国で生産しているのは『小』と『極小』サイズ。主に家庭で使われるのは『大』と『中』の袋で、こちらはベトナムで製造しています。在庫も5カ月分あるので大丈夫です」
アルコール度数が96度ある『スピリタス』も買い占め……。消毒液代わりのようだが、効果のほどは? 食品衛生コンサルタントの池亀公和さんは「消毒液のアルコール濃度は70~80度。96度と高ければ一定の効果は見込まれる。だが、ウイルスを取り除くならばキッチンハイターを使ったほうがより効果的だ」
水不足や災害時に、よく買い占め候補にあがるペットボトルなどの水は「ないと生きていけないので最低限は必要」(西川氏)。ただ、現在の状況では「災害が起きたわけではないし、スーパーやコンビニには山のようにあります。それに家でも水道水が飲めますから、わざわざ買わなくても大丈夫」(荻原さん)
「いつ入荷できるのか見通しがつかない」と話すのは大手ドラッグストアチェーンの広報。西川氏は「周囲の目が気になって買う人も多い。布や紙で手作りできるし、工場がフル稼働中なので、もうすぐ値段も下がりますよ」。官民連携して不足解消に対応中なので、購入する必要はなさそうだ
マスクと紙製品の原料は同じだとするデマの影響か、店頭では品薄に。「生理用品やおむつなどは、商品はあるがすぐに店頭から消えてしまう。供給は通常どおりで平常量なら賄える。デマに過剰に反応した買い占め行為は本当にやめてほしい」(大手ドラッグストアチェーン広報)
「マスクをするより、本来は手洗いのほうが大事だと思いますので、強いて言えばハンドソープやせっけんは買ってもいいでしょう。ただ、マスクは使い捨てだから品薄になって大変ですが、ハンドソープは1個あれば数カ月は使えますから買いだめる必要はない」(荻原さん)。残量を見て、少なければ購入を。
全国の小中高が一斉休校。自宅勤務に切り替える企業も。その影響を受けてか「備蓄品として購入する人が増えたが、在庫はまだある」と、大手スーパー担当者。カップ麺を買い占める必要はなし。野菜にも影響が出るようで「給食など大規模な取引がなくなったことで供給過多になり、野菜の値段は落ちてくるはず」(同)
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