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「ニトリ」躍進の背景にあった業務改革の全容

IT活用を加速させた「アンバサダー制度」

こうした中、同社が導入したのが、「社内アンバサダー制度」だ。各部署から活用促進の担当者(アンバサダー)を募り、気軽に相談できる人材を育成。アンバサダーは随時相談に乗るだけではなく、新機能やアップデート情報、社内外の事例を共有する定例説明会を月1回実施するほか、「Teams」上では「365よろず相談」の場も設けた。

とりわけアンバサダーの活躍が目覚ましく、部署内での利用率を上げてグループ全体の利用を促進したのが、グループ会社の「ホームロジスティクス」だ。日本全国の拠点から店舗やECへの商品供給、そして消費者へのラストワンマイルの役割を担っている。

ホームロジスティクス
ソリューション事業本部
物流システム改革室
織田ルミ氏

アンバサダーを務める同社物流システム改革室の織田ルミ氏は、「部署内に限れば、『Office 365』を活用することで、社内メールを9割程削減できるなど、さまざまな業務改革が実現している」と語る。

例えば、物流拠点のタスク管理をする際、メールによる作業指示では作業の抜け漏れを防ぎにくく、正確な管理は難しかったが、「Planner」を利用することで、簡単かつスピーディーに行えるようになった。

同じくアンバサダーを務める同社安全・環境管理部の中村李子氏も、活動状況に手応えを感じているという。

ホームロジスティクス
安全・環境管理部
中村李子氏

「先日、新人研修の担当者から『研修後のアンケート実施が煩雑』という相談を受けたのですが、『Office 365』のアンケート機能である『Forms』をレクチャーして喜んでもらいました。研修会後、新人は各部署へ散らばってしまうため、紙のアンケートでのやり取りは、かなり手間がかかっていたようです」(中村氏)

同社では、「Teams」の活用も進んでいる。倉庫管理システムを新たに導入するプロジェクトがいい例だ。従来、システムの不具合などは、写真を撮ってメールに添付し関係者に判断を仰いでいた。これが「Teams」を活用すると、即座に共有、その場で判断を仰ぎながらスピーディーに解決できるため、関係者が多く限られた時間の中でも無事成功させることができたのだ。このほか、頻繁に行われている関連企業とのWeb会議も「Teams」を使うことで、場所を問わず自然と行われている。

もちろん、こうした成功体験を積み重ねられているのは、経営層の理解と後押しがあったからだ。

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