新たなスタンダード「システム建築」の使命 建設業界が抱える構造不況がますます深刻化
建設業界が抱える構造不況の解決に新たな「スタンダード」で挑む
「yessビルダーズネット」や「yess見積3D」は、地方のビルダーが営業活動を行う際に大いに助けになるに違いない。
「ビルダーへの加盟数も年々増えています。ビルダーの中には在来工法から『yess建築』へ、事業内容を大きくシフトしたところも少なくありません」と髙柳氏が話すのにも納得がいく。
むろん、これらの提供にあたっては、横河システム建築にとっても投資などのリスクがある。同社がそこまでの支援を行うのにはどのような理由があるのか。
「地方が元気にならなければ日本は元気になりません。私たちは、ビルダーとして参加される販売・施工代理店を支援することで、地域活性化のお手伝いをしたいと考えています」
工場や倉庫などの建築需要は伸びているにもかかわらず、地方の建設会社はその機会を獲得できていないのではないだろうか。逆に言えば、「yess建築」という「新たなスタンダード」に取り組むことで、地域の中堅中小の建設会社の競争力が向上し、生き残りにもつながるだろう。
「前述したように建設業界の課題を解決し、日本を元気にするのが私たちの社会的な使命だと考えています。そのために引き続き、挑戦を続けていきます」と髙柳氏は語る。
満を持しての「茂原工場」の稼働で、その思いの実現がさらに近づきそうだ。引き続き、横河システム建築と地域のビルダーの取り組みに期待したい。