10年で利用者「伸び」1位、意外な大手私鉄の名前

16社の定期客・定期外客の増加率を比較

阪神は2009年の阪神なんば線開業以降利用者数が大幅に伸びている(写真:Atsuhi/PIXTA)

利用者を増やしている鉄道会社はどこか。日本民営鉄道協会では大手私鉄16社の輸送人員を定期、定期外に分けて発表している。この10年分(2009~2018年度)をまとめた輸送人員の推移から、興味深い事実が浮かび上がってきた。

阪神、10年後も続く新線効果

まず定期利用者から見ていこう。2009〜2018年度の伸び率ナンバーワンは阪神電鉄。2009年度の輸送人員を100とした場合、2018年は131.1となる。

伸び率が高い理由は2009年の阪神なんば線全線開業で尼崎と大阪難波間が結ばれたこと。神戸方面から大阪のミナミに向う場合、阪急線やJR線を利用する場合は梅田駅などで乗り換えが必要だったが、阪神は直通するというメリットを生かし利用者を増やした。

また、大阪難波では近鉄奈良線との相互乗り入れも実現した。このため、近鉄沿線の利用者が神戸に向かう場合も、阪神線を選択するケースが増え、これが阪神の伸び率トップにつながっている。阪神電鉄の秦雅夫社長は、「輸送人員の増加のうち、沿線力の向上によるものが3分の1、残り3分の2がなんば線開業効果」と語る。

それにしても、開業から10年を経たというのに、現在も高い伸びを保っているのは驚きだ。秦社長は「もうしばらくは伸びるのではないか」と期待する。

次ページ阪神は好調でもほかの関西私鉄は…?
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 最新の週刊東洋経済
  • 本当は怖い住宅購入
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
MARCH大解剖 早慶を猛追!<br>進化する5大学の最前線

明治、青学、立教、中央、法政の5大学は「MARCH」と称され、志願者数も偏差値も右肩上がり。その中で実力で勝るのはどこでしょうか。大学ランキング、最前線の取り組み、親世代とは一変した新・学部序列、付属校など多角的に分析します。