研究開発力で挑む革新的新薬の創製 世界に挑む創業300年企業の戦略

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開発投資1千億を目指し企業規模拡大を図る

「開発の競争力を高めるには、年間1千億円を研究開発に投じられる企業規模に成長すること」と語った相良氏。同社の売上高に対する研究開発費の割合は25%前後と高水準だが、年間投資金額ではおよそ700億円と、メガファーマには遠く及ばない。質を担保した上で、企業規模の拡大も不可欠だという。

同社は、今後の業績拡大に向けた生産能力の増強を図るために、山口県に新工場の建設も進めている。高活性・抗体医薬など、現在開発が最終段階に入った新薬に対応する製造ラインを整備。現在主力であるフジヤマ工場と合わせ、事業継続の面から大規模災害のリスクの軽減も図る。「まだまだ新しい製品を生産する能力は十分あると、研究部門、ライセンス部門にも発破をかけています」と語る相良氏の表情は明るい。

山口県の新工場

抜きんでた研究開発力とチャレンジングな企業姿勢で、小野薬品工業はグローバル市場への歩みを確実に進めている。

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